karutetsu

簿記や経理の基礎のおはなし

簿記の基本(3) 会計期間

1 会計期間

企業の事業活動は永続的に行われますが,これを一定の区切りを設けて,その期間ごとに業績の報告が行われます。この区切りが会計期間(かいけいきかん)で,通常は一年です。

個人経営の事業所では1月1日から12月31日までの一年間を一つの会計期間とします。個人の場合は税務申告の時期(例年2月16日から3月15日まで)が決められているためです。

会社の場合は決算日(けっさんび)を,それぞれの会社で定めることができます。例えば決算日を3月31日と定めた会社の場合は,4月1日から3月31日までの一年間が会計期間となります。

 

2 期首,期末,期中

期首 

会計期間の始めを期首(きしゅ)と言います。3月末決算の会社なら一般的には4月1日の営業開始時点ということになるでしょう。

期末

会計期間の終わりを期末(きまつ)と言います。特に会計期間の最終日のことを期末日(きまつび),または,決算日(けっさんび)と言ったりします。

期中

期首から期末までの間の期間を期中(きちゅう)と言います。

 

3 帳簿と会計期間

帳簿は会計期間が終わると締切(しめきり)という処理をし,次の会計期間に入ると,新たな帳簿を用意するか,新しいページから記帳するようにします。

 

4 決算と財務諸表

財務諸表は各会計期間の業績をまとめたもので,会計期間に合わせて作成しますので,通常は年一回の作成になります。財務諸表を作成する作業を決算(けっさん)といいます。

決算の作業には通常一か月程度かかることが多いので,3月31日決算の会社の場合,4月中に決算の作業を行い,4月末から5月にかけて決算報告を行うという例が多いです。

 

5 会計期間の呼び名

会社の場合,会社が設立された日から最初の決算日までを第一期とし,以後決算日ごとに第二期,第三期と続きます。この他に,令和四年度,2022年度など暦を使って表すこともあります。個人事業所の場合は暦を使う場合が多いようです。